持宝寺 木造阿しゅく如来坐像

画像:持宝寺 木造阿しゅく如来坐像榧材の一木素木造で、高さ72.2cm。平安時代後期の作と見られるが、阿しゅく如来の古像は他にあまり例がなく貴重な像である。
顔は丸く下ぶくれして、首は太く短く、両肩は幅広く分厚くて、みるからに堂々とした重量感がある。螺髪の粒は粗大で、肉髻は高く鬢の張りは少ない。白毫はなく、彫眼は伏目切れ長で唇は厚い。衲衣は偏袒右肩で、ひだは浅く粗いが線は流ちょうに刻まれている。
右手は右ひざの上に掌を下に5指伸ばした触地印をなし、左手は左ひざの上で袈裟の一端を握っている。
坐法は右足を上に、左足を下に置いた吉祥坐の結跏趺坐をしている。
阿しゅく如来は、大日如来を囲む金剛界四仏の一つで、丸い鏡のように万物をあまねく照らし、最高の智を表現し、無動、無憤怒の定義とされている。


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