どぜう汁
古来から、讃岐に伝わるどぜう汁。丸亀市飯山町を中心とする中讃地域がその発祥地といわれています。
農作業に精を出した讃岐人のスタミナ食であり、暮らしの中で生まれた素朴な郷土料理です。
雨が少なく日照りに悩まされてきた讃岐は、昔から水不足を解消するためにため池を造ってきました。そのため池から水田にやってくるどじょうは、讃岐ならではの食の素材となったのです。
農家の人達は、秋の稲刈りの準備で水田の「よけあけ」作業というのをします。その時に、「よけ」に集まってきたどじょうを捕り、家の軒先に大かまどを据えて、集落の人達が集まり、世間話に花を咲かせながらどぜう汁を味わいました。9月から10月下旬にかけてが、秋ナスが残り、田いものとれるころで、どぜう汁が一番おいしいといわれています。この頃のどじょうは、子持ちどじょうでビタミンAの含有量が多く、真夏の疲れを癒し、ハードな収穫作業にもってこいのスタミナ食となりました。
どぜう汁は大鍋で煮込むダイナミックな男の料理。人々が集まると、どぜう汁がよく作られるので、イベントなどで、どぜう汁に出会えるかも。
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どぜう汁の作り方
材料(20人分) |
どじょう 1㎏ 長ねぎ 5本 塩 200g 油揚げ 5枚 なす 10個 中味噌 1㎏ ごぼう 2本 酒 3合 里芋 1㎏ 打ち込みうどん 20玉 薬味(しょうが、細ねぎ、にんにく、みょうが) 少々 |
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作り方 |
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