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丸亀城天守みどころ案内

ページID:0023018 更新日:2024年2月14日更新 印刷ページ表示

丸亀城天守内のみどころ

1階

1.狭間 2.石落とし 3.柱の加工 4.床板

2階

1.燧梁(火打梁) 2.太鼓壁 3.大砲狭間

3階

1.祈祷札 2.道具

狭間(さま)

 三角形や四角形に開けられた穴は「狭間」と呼ばれ、鉄砲で天守内側から外にいる敵を攻撃するために設けられたものです。常時は雨水や風、鳥などの侵入を防ぐために引き戸により蓋ができるようになっています。狭間を内側から見ると、外側より一回り大きな穴となっており、外側に向けて狭くなくなるようにつくられています。これは内側の穴を大きくすることで、鉄砲の向きや角度が変えやすくなるため、敵の動きに対応して狙いを定めることができます。かつて天守の北側が三の丸から二の丸に上る裏口通路であったことから、その防御を意識して北壁に狭間が設けられたものと考えられます。

狭間1狭間2

石落とし(いしおとし)

 北壁東寄りの一部が外側に張り出すようになり、床板を外すと細長い穴が開いている箇所が「石落とし」となります。その名の通り外の敵に対して石を落とすことで敵を退ける仕掛けと考えられますが、鉄砲を使用することもでき、様々な攻撃方法が可能だったと考えられます。北壁には攻撃する仕掛けとして狭間もありますが、狭間からでは石垣際など直下の範囲はどうしても攻撃することができません。また天守北側の三の丸から二の丸に上る裏口通路にはかつて門があり、敵を足止めすることはできますが、上へ登ろうとする敵にはよい足場となる可能性もあります。そのため、石落としはちょうど門の真上に設けられており、足止めした敵、登ろうとする敵を攻撃し退けるために合理的だったと考えられます。

石落とし1石落とし2

柱の加工

床板(ゆかいた)

 床を見てみると幅の異なる床板が敷かれていますが、幅の広いものが江戸時代のもの、幅の狭いものが昭和の解体修理の際に取り換えたものになります。

床板

燧梁(火打梁 ひうちばり)

 4隅には3本の柱が建てられており、2つの壁の角にある柱を「隅柱(すみばしら)」、隅柱の隣に各壁に1本ずつある柱を「添え柱(そえばしら)」と呼びます。この添え柱を繋ぐように水平に架けられた短い梁を「燧梁」と呼びます。燧梁は地震や強風で生じる水平方向の歪み防止に有効で、建物の構造補強に役立ちます。燧梁の上には隅方向へ斜めに伸びる太い梁があり、これを隅柱、燧梁と内側の柱で受けることで、上からかかる重さを分散することができます。この構造は特に重さのかかる1階と2階の4隅で見ることができます。

燧梁1燧梁2

 

太鼓壁(たいこかべ)

大砲狭間(おおづつさま)

祈祷札(きとうふだ)

道具

 昭和の解体修理内容が刻まれた銘板や、修理に使用した定規などが柱や梁に添えられています。道具箱の中には、昭和の解体修理の際に交換した木材に修理した年号を刻むために使われた焼印が保管されています。

道具