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【第76回丸亀お城まつり】石垣復旧工事現場でイベントを開催しました
令和7年5月3日・4日に、第76回丸亀お城まつりが開催されました。
丸亀城では、現在、平成30年の豪雨により崩落した石垣の積み上げ復旧工事が行われているところです。
お城まつり期間中は、特別に石垣復旧工事現場を開放し、皆さんに見学していただくとともに、様々なイベントを開催しました。
当日は天気にも恵まれ、両日合わせて約4,300名の方にご来場いただきました。
各イベントの様子を紹介します。
石垣復旧工事現場を見学してみよう!
現在工事が行われている「帯曲輪(おびぐるわ)石垣」の積み上げ状況や、その裏側の構造を間近で見学していただきました。
多くの方が参加され、今はまだ地中部の施工であることや、積み上げられた「新石材」と「旧石材」の違いなど、実際の石垣を目の前にして、とても興味深く市職員や石工さんの説明に聞き入っていました。
参加された方からは、「本当にすごい工事やな」「大変だけど頑張って」「これからも応援するな」などのたくさんの温かいお言葉をいただき、とてもありがたく思いました。
これから積み上げが行われる「三の丸石垣」は、地中部も含めて31mもの高さであり、これほどの高さの石垣の積み上げ工事が行われるのは、日本で初めてのこととなりますが、関係者一同引き続き頑張ってまいります。
石垣復旧工事に使う大きな石をみんなで運んでみよう!
大型のクレーンやバック・ホウは、石垣復旧工事になくてはならない存在ですが、そのような重機がなかった時代に、いかにして石を運び、石垣を積み上げたのか、その一端を体験してもらうべく「石曳き」イベントを開催しました。
その方法は、「修羅(しゅら)」とよばれる大きなそりの上に、重さ5.5トンの石材を乗せ、参加者が綱引きのようにして引っ張り、人力のみで動かすというものです。
太鼓や大うちわでの応援の中、石工さんの棟梁(とうりょう)の合図により、10名の参加者が力を合わせて引っ張ると、少しずつ少しずつ石材が動き出し、修羅の下に敷かれた丸太も移動させながら、巨石を動かすことができました。
次に、動かした石材を元の場所まで戻すときは、「神楽桟(かぐらさん)」という道具を使って石材を引っ張ります。
「神楽桟」は、回転する軸木に縄をくくりつけ、縄を巻き取ることで、重い石材でも簡単に動かすことができます。
綱引きのように引っ張る方法に比べ、8名の参加者が力を入れることなく神楽桟をくるくると回すことで、スムーズに石材を動かすことができました。
体験された方からは、「綱を引っ張った時よりも楽に動かせて驚いた」「重機がない時代の人々の知恵に感心した」といった声が聞かれました。
5月3日には丸亀市のゆるキャラ「とり奉行骨付じゅうじゅう」が参加し、石工さん達と一緒にイベントを盛り上げてくれました。
【石曳きイベントを頑張って疲れたじゅうじゅうの写真】
工事現場ではたらく車に乗ってみよう!
石垣復旧工事で活躍している重機に乗車できる、子どもたちに大人気のイベントです。
特に人気だったのは、工事現場でもひときわ目立つ200トンクレーンで、いつも長い行列ができていました。
その他に、バック・ホウや、土を締める時に使う振動ローラーも登場しました。
ヘルメットをかぶり運転手になった気分で、たくさんの子どもたちが乗車体験を楽しんでいました。