本文
笠島重要伝統的建造物群保存地区

海と丘陵に囲まれた集落には、狭い道路が網の目のように走っている。あるものは湾曲し、またあるものは丁字型や十字型に交差し、道路幅も違って、見通しが効きにくい構成になっている。このうち、集落の東寄りを南北に走る道を東小路、これに直角に海岸とほぼ平行して弓なりに伸びる道をマッチョ通りと呼んでいる。通りに面して、格子構えに虫籠窓を設けたツシ2階建の町屋形式の住宅が並び、落ち着いたたたずまいの中に、中世の城下町の面影をとどめている。
笠島は三方を丘陵に囲まれ、集落内に網の目のように張り巡らされた狭い道路と、これに取り付くように建つ住宅、周辺の山際に配置された寺社など、中世以来の町並みの規模・形態がよく保存されており、瀬戸内の島々における典型的な港町の状況を知ることができる。
建物は江戸時代のものが13棟、明治時代のものが20棟ほど残っているが、大正・昭和初期のものも伝統的な構造と意匠をよく受け継いでいる。これらの建物で構成する建造物群は、周囲の自然環境の豊かさともあいまって価値が高い。
動画を見る
なまこ壁のある風景(笠島 真木邸)

白壁に続くなまこ壁の土蔵は特に目をひき美しい。この地区の代表的建造物であり、屋敷内を見学することができる。
二階の物置(笠島 真木邸)

家の構えをあらわす梁はしっかりしていて、間に見える竹と縄の模様が梁との構成美を描いている。物置には船箪笥、陣笠、陣羽織、行燈、食器類などが保存されている。
屏風の並ぶ客間(笠島 真木邸)

この部屋に入ると、いきなり六曲一双の墨絵の屏風が部屋の明るさと共に焼き付き大変感動した。
書のある部屋(笠島 真木邸)

部屋のどの襖にも書が描かれ、二曲一隻の屏風を配したこの部屋なども栄華を思わせる。
茶の間(笠島 真木邸)

中庭を通っていくと、裏から茶の間に通じる広い土間、土作りの窯が目に入る。黒光りした格子戸、柱、障子戸などは、畳を敷いた茶の間と調和がとれている。
丸亀市塩飽本島町笠島伝統的建造物群保存地区保存活用計画
丸亀市本島町に位置する笠島地区は、塩飽勤番所を中心に、町家や土塀、石垣などが残り、伝統的な町並みと歴史的景観を今に伝える地区として、昭和60年(1985)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
本市では、令和7年に選定40年の節目を迎えたことを契機に、これまで継承されてきた笠島地区の歴史と町並みを将来にわたって保存するとともに、地域資源としての活用を図るため、令和8年3月に「丸亀市塩飽本島町笠島伝統的建造物群保存地区保存活用計画」を策定しました。
丸亀市塩飽本島町笠島伝統的建造物群保存地区保存活用計画 [PDFファイル/1.55MB]



