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市の概要
位置と地勢
丸亀市は、香川県の海岸線側ほぼ中央部に位置し、北は風光めいびな瀬戸内海国立公園、南は讃岐山脈に連なる山々、陸地部は讃岐平野の一部で、平坦な田園地帯が広がっています。そして、瀬戸内海には本島、広島、手島、小手島、牛島などの島々が点在しています。
広ぼうは、東西24.16キロメートル、南北23.82キロメートル。市の陸地部の中央に標高422メートルの飯野山(別名、讃岐富士)がそびえ、その北方に青ノ山、中心には土器川が流れ、多数のため池が水辺空間を創出しています。
気候
温暖少雨のいわゆる瀬戸内特有の気候となっています。気温は、年平均気温が約16度、冬季でもおおむね5度以上あり、温暖な気候に恵まれています。年間降水量は約1,000mmですが、渇水が懸念されることもあります。降水日数は、年平均約100日で、日照時間は全国平均よりも高い地域に分類されます。
面積
総面積は、111.83平方キロメートル、そのうち島しょ部の面積は約23平方キロメートルです。
歴史
早くから海上交通の要衝として、また、物資の集散地として発展し、特に金刀比羅宮(こんぴらさん)の参道口として大いににぎわいました。1602年(慶長7年)、生駒氏が亀山に築城し、丸亀城と名付けたのが「丸亀」という名の起こりといわれており、以後、城下町として栄えてきました。丸亀城は扇の勾配と呼ばれる美しい石垣が有名で、その石垣は高さ日本一を誇り、現在も市のシンボルとして、また市民の憩いの場としても多くの人たちに親しまれています。
丸亀市は平成の大合併により、平成17年3月22日に旧丸亀市、旧綾歌町、旧飯山町が合併し、新「丸亀市」として新たに発足しました。人口は約11万人、面積は111.83平方キロで、中西讃地区では初めて人口が10万人を超え、中讃地域の核として重要な役割を担っています。
なお旧丸亀市、旧綾歌町、旧飯山町という行政単位は、昭和の大合併の際に確立されました。
旧丸亀市は明治32年4月、全国で53番目に市制が発足し、平成11年には市制施行100周年という節目の年を迎えました。昭和20年代から30年代にかけて市域の東南部や島しょ部と合併を重ね、旧丸亀市となりました。
旧綾歌町は、昭和26年に栗熊村と富熊村が合併して久万玉村が生まれ、昭和34年に久万玉村と岡田村が合併して旧綾歌町となりました。
旧飯山町は、昭和31年に坂本村と法勲寺村が合併して旧飯山町となりました。
市章
平成17年3月22日の合併に際し、新市市章デザインの一般公募を行い、応募作品の中から選定、決定しました。応募者1,329人、応募作品は2,464作品で、その中から大阪府堺市の土肥純一朗さんの作品が最優秀賞に選ばれ、市章として採用されました。
作者である土肥さんはデザインの趣旨を、「旧丸亀市、旧綾歌町、旧飯山町をそれぞれワンピースと考え、1市2町が合併することにより、一つの完成された図案を構成し、強い団結と広がりを表し、新生丸亀市のシンボルを形作っています。さわやかなブルーをシンボルカラーとし、自然豊かな都市に吹くそよ風を表します」としています。
市の木・市の花
やまもも
温かい地方に多く植えられる、樹形が美しく病害虫に強い常緑樹です。
6月から7月ごろにかけて直径2cm程度の濃いエンジ色の実をつけます。木の根元が落ちた実で赤くなるのが印象的です。実の味は、甘酸っぱく、そのまま食べることができます。少し渋みのある種類もあります。
さつき
ツツジの仲間で、別名サツキツツジとも呼ばれる日本固有の花木です。他のツツジに比べ1カ月程度遅い、旧暦の五月(皐月)の頃に一斉に咲き揃うところからその名が付いたと言われています。花は、色が赤、紅、薄紅、白など多様で、春から初夏にかけて咲き、辺り一面に甘い香りが漂います。