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JR丸亀駅周辺について
JR丸亀駅周辺について(意匠統一による一体感)
丸亀駅周辺整備プロジェクト
西暦1987年(昭和62年)10月8日、当時の丸亀市長であった堀家 重俊氏は、現代美術の最前線で活躍中であった猪熊 弦一郎氏と面談し、丸亀駅前に猪熊氏の名前を冠した美術館を建設することに協力を依頼したことに端を発する。
美術館から繋がる巨匠たち
「美術館の建物はそれ自体がひとつの芸術作品になるようなものにすべき」と考える猪熊先生からの推薦により、米国のハーバード大学建築学科を首席で卒業し、美術館などの設計で実績と受賞歴のある建築家の谷口 吉生氏が、美術館の設計者として参加することとなった。
「美術館だけではなく駅前広場を含めた周辺を一体的にデザインすること」を提案した谷口氏からの協力依頼により、東京大学、米国ハーバード大学で都市デザインを学び、都市設計の第一人者であった日本都市総合研究所の加藤 源氏が、総合的なコーディネーターとして参加することとなった。
駅前広場をはじめとする駅周辺を「人の集まる広場」にしたいと考えた加藤氏は、ランドスケープアーキテクト(景観のデザインに加え、利便性や快適性などを追求した空間設計者)の第一人者で、米国はもちろん日本においても実績のあったピーター・ウォーカー氏を駅周辺の外構設計者に選定した。
巨匠たちが織り成す意匠統一の一体感
ピーター・ウォーカー氏は、鉄道高架により分断された駅北南の駅前広場や、道路により分断された駅前広場と美術館・図書館を、敷地全体に描く大きなストライプで、谷口 吉生氏は、駅前広場から美術館のファサード(建物正面)へ、エントランスを経由して3階まで貫通する大階段を有する建築物で、駅前周辺の一体感を演出している。
丸亀駅周辺施設の完成
1990年(平成2年) 3月 駅前地下駐車場が完成
1991年(平成3年) 3月 駅前広場が完成
11月 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)が開館
12月 丸亀市立図書館が開館
駅前トピックス
警察犬きな子像
警察犬試験を7度目の挑戦で合格し、その奮闘する姿が映画化された「警察犬きな子」。地元有志の企画と、多くのファンたちの協力のもと、2018年12月、警察犬きな子像として駅前広場にその姿が復活した。
石彫「ふれあい」
多度津町出身の速水 史朗の石彫「ふれあい」。丸亀ライオンズクラブ創立45周年の節目である、2002年10月、同クラブより駅前広場に寄贈された。