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丸亀市がGreen Destinationsの「TOP100 2025」に選出!
世界の持続可能な観光地を表彰する国際認証機関Green Destinations(以下、GD)により、2025年版「世界の持続可能な観光地TOP100選(以下、TOP100選)」の発表が行われ、カテゴリー「Business&Marketing」(ビジネスとマーケティング)において丸亀市の取り組みが選出されました。2023年に続き2度目の選出となります。
「世界の持続可能な観光地TOP100選」とは
国際認証の公式認証機関であるオランダの非営利団体GDが、世界中の持続可能な観光の国際基準を取り入れ、より良い地域づくりに努力している地域を毎年選出しているものです。
〇評価の流れ
Step(1):アセスメントレポート
GDが定める持続可能な観光地に向けて、取り組むべき観光指標84項目の中で最も重要視されている30項目があり、初年度はコアな15項目での評価・2年目は30項目での評価を行います。
それらの項目は大きくA)持続可能なマネジメント、B)社会経済的サステナビリティ、C)文化的サステナビリティ、D)環境へのサステナビリティの4つの柱で構成されています。
Step(2):Good Practice Story(グッド プラクティス ストーリー)
地域での持続可能な観光地に向けた優良事例を提出し、その評価を行います。
ストーリーは「歴史文化」、「自然環境保護」など6つのカテゴリーごとに審査されます。
持続可能な観光とは
「自然」、「文化」、「伝統」、「そこに暮らす人々」などの地域資源を生かし、旅行者などの様々な来訪者を受け入れ、地域経済を発展させながら、同時に自然環境や文化、伝統を守るという「そこに暮らす人々」の未来にも十分に配慮した観光のカタチです。
Green Destinationsとは
GSTC(国連世界観光機構等が発足させた組織)が持続可能な観光地を支援するために認定している団体が、Green Destinationsです。
GDは、持続可能な観光に関する国際基準を制定・管理しており、その基準を満たす観光地に対して認証を行う国際認証団体として活動しています。
認証方法の1つとして、「世界持続可能な観光地TOP100選」があります。
今回(2025年)のTOP100選に選出された「グッド・プラクティス・ストーリー」
「街が教室になる ― 次世代に繋ぐ、学びから始まる循環型観光」
2022年、丸亀市は地域内外の観光関連事業者とともに横断型ワーキング・グループを立ち上げ、地域観光課題の共有と再構築に取り組みました。加えて、学生との連携を通じて、地域資源の循環や教育的価値の創出にも力を注ぎました。
地域資源の流れを可視化する「循環図」を活用し、廃棄物削減や食文化を軸とした資源循環の仕組みづくりに取り組みました。
丸亀うちわや中津万象園、レモン農家、レオマリゾートなどを対象に、地域課題に即した実践的なプロジェクトを展開。学生によるフィールドワークやモデルツアーを通じて、地域資源の再解釈と活用が進められ、持続可能な観光の実践に繋がりました。
さらに市では、これまで取り組んできた地域課題の洗い出しから産官学連携での解決策を打ち出し、実現可能性の高い内容から実行していくプロセスを教育旅行向けに探究学習プログラムとして造成し、誘客に結び付けています。
こうした地域資源の循環と教育価値の創出を両立するモデルの構築は、行政・地域事業者・学生がともに築いた未来に繋がる成果です。