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子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の定期接種について

ページID:0001077 更新日:2023年12月15日更新 印刷ページ表示

子宮頸がん定期予防接種について

〇子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの主な原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンです。
 平成25年4月に定期予防接種に位置付けられましたが、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な痛みなどの症状が報告されているとして、2か月後の平成25年6月に厚生労働省は積極的な接種勧奨を差し控えるよう全国の自治体に勧告しました。この勧告を受け、丸亀市でも対象者へ個別にご案内をお送りすることを取りやめました。

〇以降、8年以上にわたり、積極的にお勧めしない状況が続きました。その後、令和3年11月に、 厚生労働省から、最新の知見を踏まえ、ワクチンの安全性に特段の懸念が認められないこと、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められることなどから、積極的勧奨の差し控えを終了し、対象者への個別勧奨を再開するよう全国の自治体に通知がありました。この通知を受けて、丸亀市でも令和4年度から、対象の方へご案内を送付しています。

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、子宮のけい部という子宮の出口に近い部分にできるがんで、若い世代が発症する女性のがんの中で多くの割合を占めるがんです。日本では毎年、約1.1万人の女性がかかる病気で、患者さんは20歳代から増え始めて、がんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も30歳代までに毎年、約1,000人います。また、高齢者も含めてこれを原因に毎年、約2,900人の女性が亡くなっています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)に持続的に感染することで、子宮けい部に異形成(がんになる手前の状態)を生じた後、がんに至ることが明らかになっています。ウイルスに感染したとしても、多くは数年以内にウイルスが消失しますが、一部の人でHPVがなくならず、ずっと感染した状態になり、数年から数十年かけて進行し、子宮頸がんに至ります。また、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染は、主に性交渉によって起こるので、感染のリスクは一生のうちに何度も起こりえます。

定期的に検診を受けるなどして早期に発見し手術等の治療を受ければ、多くの場合、命を落とさずに治すことができる病気です。病状が進んだ後で前がん病変(異形成)や子宮頸がんの段階で見つかると手術が必要になる場合が少なくありません。病状によって手術の方法は異なりますが、子宮の一部を切り取ることで、妊娠したときに早産のリスクが高まったり、子宮を失うことで妊娠できなくなったりすることがあります。

接種対象者

接種日時点で丸亀市に住民登録がある、小学校6年から高校1年生相当の女子
※接種をお勧めする年齢(標準の接種年齢):中学1年生の間
※平成19年4月2日~平成20年4月1日生まれの方は、上記の接種対象年齢を超えても、令和7年3月31日まで公費で接種することができます(キャッチアップ接種)
※時期によっては医療機関が混み合う可能性があります。規定回数の接種完了には約6か月かかりますので、接種希望者は計画的に接種してください。

ワクチンについて

ワクチンの種類、接種回数、接種間隔
ワクチンの種類 説明 接種回数 標準的な接種間隔
対象年齢 回数

シルガード9

(9価)
子宮頸がんの主な原因となるHPV-16型と18型に加え、同じく子宮頸がんの原因となる他の5種類の型(31型、33型、45型、52型、58型)のほか、尖形コンジローマという病気の原因となるHPV-6型と11型の計9つの型に対するワクチン

初回接種時の

年齢が15歳未満

2回

(※)

初回接種の6か月後に追加接種

初回接種時の

年齢が15歳以上

3回 初回接種の2か月後と6か月後に追加接種

ガーダシル

(4価)
HPV-16型と18型に加え、HPV-6型と11型の計4つの型に対するワクチン 全年齢共通 3回 初回接種の2か月後と6か月後に追加接種

サーバリックス

(2価)
HPV-16型と18型に対するワクチン 全年齢共通 3回 初回接種の1か月後と6か月後に追加接種

※2回目の接種が初回接種から5か月未満となった場合は、3回目の接種が必要になります。

2価又は4価ワクチンを既に1回目又は2回目まで接種済みの方

原則として同じ種類のワクチンで接種を完了することをお勧めします。
 
※ただし、厚生労働省は、3回接種のうち1回目又は2回目までを2価又は4価を接種している方が、9価で残りの回数を接種すること(交互接種)について、効果やリスクについての科学的知見が限定されていますが、強く希望する場合は、医師とよく相談した上で実施することができるとしています。
 
※なお、交互接種の場合の接種回数は対象年齢にかかわらず3回です。接種間隔は、2回目の接種は初回接種から最低1か月以上、3回目の接種は2回目接種から最低3か月以上の間隔をおいて接種します。

効果(ベネフィット)

子宮頸がん予防ワクチン(2価・4価)は、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるヒトパピローマウイルス16型と18型の感染を防ぐことができ、このことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。また、9価ワクチンは、16型と18型に加え、ほかの5種類ヒトパピローマウイルスの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ、約20人の命が助かると試算されています。

リスク

一方で、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。痛み等の頻度が高いワクチンであり、接種の痛みや緊張のために、血管迷走神経反射が出現し、失神することがあります。接種後は少なくとも30分間は背もたれのある椅子に座っていただき、座位で様子をみてください。前に倒れる場合がありますので、注意して様子を観察してください。

接種後の主な副反応
発生頻度 サーバリックス(2価) ガーダシル(4価) シルガード9(9価)
50%以上 注射部位の痛み・赤み・腫れ、疲労感 注射部位の痛み 注射部位の痛み
10~50%未満 かゆみ、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛 など 注射部位の赤み・腫れ 注射部位の腫れ・赤み、頭痛
1~10%未満 じんましん、めまい、発熱 など 頭痛、注射部位のかゆみ、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、注射部位のかゆみ・内出血、発熱、疲労 など
1%未満 注射部位の知覚異常、しびれ感、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、注射部位の硬結(しこり)・出血・不快感、倦怠感など 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、注射部位の出血・血腫・硬結(しこり)、倦怠感 など
頻度不明 四肢痛、失神、リンパ節症 など 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労 など 感覚鈍麻、失神、四肢痛 など

また、まれに、重いアレルギー症状(呼吸困難やじんましん等<アナフィラキシー>、神経系の症状(手足の力が入りにくい<ギラン・バレー症候群>)、頭痛・嘔吐・意識低下<急性散在性脳脊髄炎>)が起こることがあります。因果関係があるかどうかわからないものや接種後短期間で回復した症状を含めて、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)接種後に生じた症状として報告があったものは、接種1万人あたり、2価ワクチン又は4価ワクチンでは約9人、9価ワクチンでは約8人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断したものは、接種1万人あたり、2価ワクチン又は4価ワクチンでは約5人、9価ワクチンでは約7人です。

出典:厚生労働省作成リーフレット

接種場所

 市内実施医療機関 [Wordファイル/49KB]

接種に必要なもの

予診票、母子健康手帳など接種履歴が分かる書類、健康保険証等(住所、氏名、生年月日が確認できる書類)

(母子健康手帳など接種履歴が分かる書類を紛失等でお持ちでない方は、健康課にお問い合わせください)

予診票の再発行について

転入、紛失等で予診票が無い場合、健康課窓口において予診票の発行ができます。

●発行に必要なもの

 ・母子健康手帳(※)

 ・本人確認が出来るもの(運転免許証、マイナンバーカードなど)

 ・(別世帯の方が取りにくる場合)委任状 [Wordファイル/17KB]

※丸亀市に転入した方で母子手帳を紛失した場合

 ・予診票発行申請書 [Wordファイル/21KB]

 ・本人確認ができるもの(運転免許証、マイナンバーカードなど)

費用

無料

保護者の同伴

定期予防接種は、保護者同伴が原則です。

ただし、次に該当する場合で、やむを得ず保護者が同伴できないときは、このホームページや厚生労働省作成のリーフレットをお読みいただき、ワクチンの効果やリスク、接種後の注意などを十分ご理解いただいた上で、保護者が署名をした「予診票」を予防接種協力医療機関にお持ち下さい。

(1)接種を受ける者が13歳以上であること。

(2)保護者が接種について十分理解しており、以下の項目を満たしていること。

 ・保護者がワクチンを選択し、予診票右上の選択欄(2価、4価又は9価)を○で記している。

 ・保護者が予診票の質問項目に回答している。

 ・予診票の保護者自署欄に署名している。

 保護者様とお子さんにてワクチン接種の有効性やリスク等を十分にご理解いただいた上で、接種を希望される場合は、医療機関へご相談、ご予約のうえ接種してください。

 詳しくは以下のリーフレット・Q&Aをご覧ください。

健康被害救済制度について

 定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害を残すなどの健康被害が生じた場合には、因果関係を審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。

子宮頸がんQ&A

Q:「ガーダシル」と「サーバリックス」のどちらを選べばいいのでしょうか?
A:「ガーダシル」と「サーバリックス」はいずれも子宮頸がんの予防効果があります。医療機関で相談し、接種できるほうを接種してください。

Q:「サーバリックス」を1回接種しましたが、2回目以降、「ガーダシル」を接種することができますか?
A:「ガーダシル」と「サーバリックス」は、いずれも同じワクチンを3回接種することになっています。片方を接種後にもう片方を接種する場合の効果などは分かっていません。1回目に「サーバリックス」を接種した方は、2回目以降も引き続き「サーバリックス」を接種してください。

Q:新しく9価ワクチンを接種できるようになったが、すでに他の「ガーダシル」「サーバリックス」で接種を開始している場合、9価ワクチンを接種することはできますか?

A:同じ種類のHPVワクチンで接種を完了することを原則とするが、交互接種における安全性と免疫原性が一定程度

明らかになっていることや海外での交互接種に関する取扱いを踏まえ、医師とよく相談した上で、9価ワクチンを選択してもさしつかえありません。

Q:「ガーダシル」と「サーバリックス」の接種方法は同じですか?
A:いずれも3回の接種が必要ですが、接種の間隔が異なっています。「ガーダシル」は初回接種から2か月後、6か月後に接種します。「サーバリックス」は初回接種から1か月後、6か月後に接種します。

Q:積極的な勧奨が差し控えられていたため、公費での接種の機会を逃しました。再度、接種はできますか。
A:平成9年度から平成17年度生(平成9年4月2日~平成18年4月1日生)の女性のうち接種が完了していない方は、令和7年3月31日まで公費で接種できます。(キャッチアップ接種)
➡詳しくはヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~​<外部リンク>(厚生労働省ホームページ)

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