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災害廃棄物の適切な処理について
私たちが住む地球というこの星は、多様な生命を育む豊かな恵みをもたらすとともに、自然という圧倒的な力で、時として私たちの生活を蹂躙します。
この星に住む以上、人類は災害から逃れられないと言えますが、その災害で受けるダメージを軽減し、一日も早く元の平穏な生活を取り戻すためには、
- 災害の発生を予測し、防ぐ(防災)
- 災害の被害を軽減するための工夫を行う(減災)
- 災害の被害から立ち直る(復旧)
が必要です。
しかしながら、地震や津波、洪水、噴火などの社会インフラも破壊されるほどの大規模災害が発生した後は、被災し破壊された日常生活の破片がそのまま「災害ごみ(災害廃棄物)」となって排出されます。
「復旧」は決して楽なものでも、楽しいものでもありません。人的被害まで被った状態で、それでも前を向いて進んでいかなければならない中で、心理的に「ごみの分別」などに煩わされている場合ではないことは、容易に予想できます。
しかしながら、「みんなが自分勝手な(適正な分別をしない)出し方」を行うと、結果として片づけに余分な時間が必要となり、復旧に無駄な時間を要することになりかねません。
今一度、平時に行っている分別方法を念頭に、一日も早い「復旧完了」に向けてみんなで協力しあうようにしましょう。
災害ごみ(災害廃棄物)は平時とは異なるごみの出し方になります
「仮置き場」の設置
災害ごみを収集する際は、普段使用している「ごみステーション」周辺では場所が足りないことが予想されます。
この場合、市では災害発生の際に「仮置き場」を定め、市民の皆さんにお伝えしてそこに排出をお願いすることになります。
きちんと分別
ごみの種類により、運んでいく処理場・処分方法が異なります。すべてのごみを一度に埋め立てるには場所が足りません。
生ごみを含む可燃ごみ、不燃ごみ、家電の粗大ごみ、家具の粗大ごみ、建築廃材、土砂などが入り混じって出されると、収集する人も分別に時間がかかり、次第に生活環境が悪化してしまいます。
仮置き場はみんなできちんと管理
災害の種類によって、被災した場所も範囲もダメージも異なります。
市内全域がダメージを受ける地震や暴風雨、付近及び下流が影響を受ける洪水、海岸線が被害を受ける津波など災害により様々です。
災害ごみの出す場所として、よく聞くのが「近所の空き地」です。だれか一人がそこに身勝手にごみを置くと、他の人たちにより、あっという間に災害ごみで埋まってしまうこともしばしばあります。
しかし、これら「身勝手仮置き場」に様々なごみが、うずたかく無秩序に盛り上げられていると危険かつ不衛生です。
また、収集を担当する市も、「身勝手仮置き場」の存在は十分に把握しておらず、これらへの対応は遅れてしまうことが予想されます。
道路には置かない
たとえ一時的なものでも、緊急車両や物資の補給・収集車両、大型重機が走行する際に邪魔にならないように、道路上には置かないようにしましょう。
災害時収集体制にご協力を
大規模災害時には収集する側(市)も人的及び物的被害を受けていることが予想されます。この場合、収集日時・回数等の変更や、資源ごみ・粗大ごみ収集の一時中止などもありえますが、ご理解ご協力をお願いします。