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丸亀市役所イクボス宣言
管理職向けイクボス研修を実施しました
令和3年8月10日(火曜日)、松永市長就任後初のイクボス研修を実施。
冒頭に市長による宣言書への署名を行い、平成27年度本市イクボス宣言開始時からかかわっていただいている徳倉康之さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン理事)による「今、イクボスに求めるもの」と題した職場マネジメント手法についてのお話しをお伺いしました。
感染症対策を施し実施
イクボスの推進に向けた「市長メッセージ」を始めました
令和3年5月21日にワーク・ライフ・バランスの推進や男性育休の育休取得促進に繋げるために、お子さんが生まれた職員(希望者)に対して、市長より直接お祝いのメッセージが渡されました。直接交付は今回初の試みで、記念すべき第1回は男性職員3名が対象でした。
また、職員の所属長も同席しており、市長から所属長へ「部下に対して日々の声かけを大切にしてほしい」という言葉と、部下が育休を取得しやすい職場環境づくりをお願いしたメッセージが送られました。
その後、市長、職員、所属長とで談話が行われ、市長自身の子育てについての話も聞くことができました。
仕事と家庭の両立ができる職場環境づくりには、上司の働きが大きく影響します。
イクボス自らが行動するこの取り組みを継続することにより、組織全体でイクボス推進に対する意識を高めていきます。
研究会による発表「ワーク・ライフ・バランス推進のための男性育休取得促進 その後」
令和3年2月15日に、若手職員を構成メンバーとする男女共同参画推進研究会が「ワーク・ライフ・バランス推進のための男性育休取得促進 その後」と題して、男性育休取得促進に向けた取り組みについて、男女共同参画推進本部会(※)に提案しました。
(※)市長を本部長 とする、全庁体制によるプラン推進の責任者(市役所内の組織)
研究会の報告では、男性職員の育休取得の推移をデータで示し、全国平均を下回り、なおかつ目標値に届いていない現状を伝えました。この現状から少しでも育休取得が進む雰囲気になるよう複数の提案が研究会からあり、市長からは、できることから進めていくようにと言葉があり、関係課との調整後、すぐに取り組んでいくこととしました。
研究会による提案「イクボスの推進」
平成29年3月27・28日に、若手職員を構成メンバーとする男女共同参画推進研究会が「イクボスの推進」に向けた取り組みについて、男女共同参画推進本部会、幹事会(※)に提案しました。
丸亀市役所では、平成27年7月にイクボス宣言を行いました。その後、「イクボスがどれだけ正しく認識されているのか」「イクボスの取り組みに対してどんな要望や意見があるのか」等を知るため、平成28年度に「イクボスの推進」をテーマに研究を行ってきました。
(※)本部長を市長、幹事長を総務部長とし、男女共同参画推進のための施策の企画、連絡調整を行う市役所内の組織。
市役所内での意識調査・聞き取り調査からは、
- 「イクボス=育児中の部下を応援する上司」と思っている人が多い
- 部下はライフ(家庭のことなどプライベートなこと)の相談を中堅職員にすることが多い
- 上司も部下も制度(休暇制度など)を知らないので、なかなか取得できない
- イクボスとして理解や配慮はしていても、実際に具体的行動を実践している人は少ない
ということが分かりました。
そこで、研究会から以下の3つの提案をしました。
- 分かりやすい情報発信
イクボスの認知度・理解度アップ、知りたい情報がひと目でわかるように - 全職員へのイクボス、ワーク・ライフ・バランス研修
従来の管理職のみを対象とした研修ではなく、全職員を対象とし、中堅職員のプレイクボス化、若手職員へ知識の提供を行い、組織全体で取り組む - 情報共有のできる職場づくり
コミュニケーションアップ、業務改善等具体的行動につなげる
丸亀市でも、男女共同参画プランの中でワーク・ライフ・バランスの推進に取り組んでいますが、急激な社会情勢の変化を受け、さらなるスピードアップが求められています。
研究会からの提案を実現できるよう、今後もイクボス推進に向け取り組んでいきます。
平成27年7月7日 「丸亀市役所イクボス宣言」を実施
「イクボス」とは・・・
職場で共に働く部下のワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の結果も出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のことを指します。
徳倉康之さん(NPO法人ファザーリング・ジャパン理事)による研修の後、管理全員が「イクボス宣言7か条」の宣言書にサインをし、「新しい管理職のカタチ・イクボス」を目指していくことを宣言しました。
「イクボス宣言7か条」
- 「ワーク」一辺倒ではなく、部下が「ライフ」(子育て、介護、地域活動など) にも時間を割くことに、きちんと理解を示します。
- ライフのための制度(育児休業や介護休暇の制度など)や法律(労働基本法など)について知っており、部下に休暇取得を促します。
- 人事異動や業務分担など、部下のライフに影響をおよぼす人事については、最大限の配慮をします。
- 育児休業取得者などが出ても、業務が滞りなく進むようにするために、組織内の情報共有の仕組みを作り、チームワークの醸成など、管理職としてのマネジメントを講じます。
- 部下がライフの時間を取りやすいように、会議の削減、書類の削減、意思決定の迅速化など、業務(事務)改善を進めます。
- 組織の長として、責務を果たし、成果をあげます。
- ボス自ら、ワーク・ライフ・バランスを重視し、楽しみます。
イクボスバッジ
丸亀市の市章をバックに、「イクボス」と”変わる”という思いを込め、「CHANGE」の文字を組み合わせたデザインになっています。
今後も家事や育児、地域活動に積極的に取り組みながら、仕事の成果をあげている職員を応援することを通して、業務の効率化や市民サービスの向上など仕事面でもプラスになるよう取り組んでいきます。