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交流都市:ヴィリッヒ市
ヴィリッヒ市・丸亀市交流のきっかけ
両市の交流は、2017年に丸亀市の学校法人藤井学園とヴィリッヒ市
の中等教育学校聖ベルンハルト・ギムナジウムとの姉妹校提携が結ばれたことなどから始まり、翌2018年には丸亀市とヴィリッヒ市の間で「友情表明」への署名が行われました。2022年にヴィリッヒ市代表団が丸亀市を訪問、姉妹都市提携締結について合意し、翌年2023年7月7日(ドイツ時刻)にヴィリッヒ市にある企業起業センターにて姉妹都市提携の調印式を行いました。
ヴィリッヒ市の概要
ヴィリッヒ市は、ドイツ西部のノルトライン=ヴェストファーレン州・フィア―ゼン地区内にあり、州都デュッセルドルフ市から西に約30kmに位置しています。豊かな田園に恵まれた農業と産業が融合するまちで、人口は約51,000人、面積は約68平方キロメートルです。
白アスパラガスやジャガイモ、ニンジン、麦をはじめとする農産物や、欧州各地のサッカー場で使われている芝の生産が盛んです。また、欧州最大の工業団地の一つであるミュンヒハイデ工業団地があり、日本企業も進出しています。デュッセルドルフ市やケルン市などの大都市や空港、海港への交通網やインフラが整い、住宅地や教育施設も充実しています。
市庁舎でもあるネールゼン城は、美術や音楽の催し、演劇などが上演され、市の文化的象徴となっています。
ヴィリッヒ市の観光案内
ネールゼン城(Schloss Neersen)
ネールゼン城は、800年前にロマネスク様式の城として建設。
その後13世紀から15世紀にかけてゴシック様式に変身し、今
日のネールゼン城の建設者と言われるヴィルモント伯爵により拡張されました。その後、火災により周囲の壁を除いて城が破壊しましたが、ヴィリッヒ市によって修復され現在は市庁舎としても使用されており、ライン川下流で最も美しい市庁舎の一つと言われています。美術や音楽の催し、特に夏の野外演劇祭は全国的に有名で、行政の中心地および文化の中心地として機能しています。
また、ネールゼン城公園は、市民の憩いの場として親しまれています。
小エルサレム聖堂(Kapelle Klein-Jerusalem)
小エルサレム聖堂は巡礼礼拝堂で、ヴィリッヒ市で最も古い
教会の建物です。礼拝堂は1654年から1661年にかけて司祭フィンホーフェンが30年戦争で心身ともに傷ついた人々のために建設。ベツレヘムとエルサレムのキリストの聖地、つまりパレスチナにおけるキリスト最初と最後の日の聖地が忠実に再現されており、ドイツ各地から巡礼者が訪れます。
聖カタリーナ教会(Pfarrkirche St. Katharina in Willich)
聖カタリーナ教会は、ネオゴシック様式で、ヴィリッヒ市街地
にある一見の価値ある教会の一つです。1899年から1901年にかけてクレーザッテルによりヴィリッヒ中心部に建設されました。
教会前のマルクト広場は、現在、市場や射撃祭などが開催されるなど市民の交流の場として親しまれています。
ベッカー製鉄所(Stahlwerk Becker)
ベッカー製鉄所は、1908年にラインホルト・ベッカーにより設立。
第二次世界大戦後はイギリス軍の兵舎として使用されました。
今日では、慎重に修復された記念建造物と近代的な建造物が交互に並ぶ多様な工業団地として機能しています。古い水道、工場ホール、給水塔などの産業文化的建造物のいくつかが残っている一方で、企業の創業を支援する企業起業センターを設置し、ヴィリッヒ市経済振興部が産業文化の再活性化を推進しています。