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【提案型協働事業】令和6年度の事業報告会を開催しました
丸亀市では、市民等の力が生かせる協働のまち、いきいきとした個性豊かで活気あふれるまち「丸亀」の実現を目指し、毎年市民活動団体等より「丸亀市提案型協働事業※」を募集しています。また、令和3年度から、事業終了後に事業の概要説明とともに振り返りを行う報告会を実施しています。
令和7年8月30日(土曜日)に丸亀市市民交流活動センターマルタスのオープンラウンジにて、令和6年度に実施された「フリースペースtocomaru」について報告会を開催し、提案団体である「一般社団法人hito.toco」の宮武さん、藤尾さん、小林さんと市担当課の「まなび文化課市民会館準備室」の松岡室長より事業報告を行いました。
一般社団法人hito.tocoより事業実施に至った背景や市と団体等との役割分担、事業の効果などについて、市まなび文化課市民会館準備室からは市としての関わり方や協働の可能性についてお話しいただきました。
~フリースペースtocomaru「居場所から始まる社会参加」~
「フリースペースtocomaru」は、若者の孤立や不登校・引きこもりといった社会課題に向き合う居場所事業として実施されました。今回の協働事業では、単なる居場所の提供ではなく「体験・経験の機会」を通じて、参加者が自分自身を肯定し社会との接点を取り戻すことを目的としており、文化芸術の力を活用し安心して人とつながり、自分らしく過ごせる場を提供することで社会との接点を取り戻すきっかけづくりとして、月1回のペースでサーカス体験や手芸、ボードゲームやコーヒーワークショップなど多彩なプログラムが実施されました。

報告では、サーカス体験などを通じて「チャレンジする楽しさ」や「自分の強みの再発見」を促すことができ、特に瀬戸内サーカスファクトリーとの連携によるプログラムでは、綱渡りやジャグリングなどを通じて参加者が「失敗してもいいからやってみよう」と思える貴重な体験を得ることができました。文化芸術には「正解がない」という特性があり、それが参加者たちにとって自由で創造的な自己表現の場となったとお話しされました。

今回ご報告いただいた事業は、難しさや課題はありながらも「一般社団法人hito.toco」と「まなび文化課市民会館準備室」が密にコミュニケーションを取り合い、行政・市民団体・文化芸術団体がそれぞれの専門性を活かしながら事業の課題や目的などを十分に共有して実施できたからこそ効果的な事業となったと思います。協働事業を実施するうえで課題となる点や、より良い結果につながる点を再確認できた有意義な報告会となりました。
今年度の提案型協働事業は3事業が採択され、現在事業が実施されています。
(令和7年度に採択された事業については、コチラをご覧ください)
これらの事業についても、来年度に報告会の開催を予定しておりますのでお楽しみにしていただけたらと思います。
※丸亀市提案型協働事業とは
市と市民団体などが協働で実施する事業で、各々が単独で実施するよりも、その効果を高め、市民の満足度の向上につなげることで、質の高い公共サービスを提供することを目的とする事業です。この事業は例年4月から5月にかけて募集をしておりましたが、事業の実施期間を確保するため、令和7年度採択事業より前年度の1月から2月にかけて市民団体等に募集しており、応募いただいた事業は選考委員による書類審査及びヒアリングを経て、選考基準に基づき審査されます。採択された事業は、提案団体主体で実施され、事業費は市から委託料として支払われます。

