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「城泊元年」
本年7月、いよいよ丸亀城三の丸にある延寿閣別館を拠点とした城泊事業がスタートします。
宿泊施設となる延寿閣別館は、昭和初期に建てられた旧丸亀藩主京極家の麻布屋敷内の優雅な建物を建具付きでご寄付いただき移築した歴史的価値の高い建物です。建物の中心となる15畳の床の間と10畳の次の間では、天井部材に貴重な屋久杉の一枚板が使われているほか、手の込んだつくりの欄間や釘隠さらには広い床の間など、当時の豪華さを伝えるためにできるだけそのままの状態で保存整備をしています。また、建物の南側は遮るものもない大パノラマで、丸亀平野が一望でき讃岐富士、綾歌三山など、本市ならではの豊かで優しい景色を独り占めできます。
本市の城泊はこの魅力あふれる延寿閣別館を中心とし、丸亀城天守や大手一の門さらには中津万象園と、貴重な歴史資源を活用し、本市の歴史、文化、伝統などを盛り込んだ体験コンテンツや地元の旬な食材を使用した料理など盛りだくさんな内容となっています。宿泊費は少々お値段が張りますが、ターゲットとする国内外からの富裕層のお客様へ「城のあるまち丸亀」の魅力をしっかりとお伝えするとともに、この城泊を契機とし、本市の文化、観光の振興さらにはまちの活性化につなげて参ります。