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いよいよ10月3日から、瀬戸内国際芸術祭2025の秋会期が始まります。
本市の本島も、地元の皆様の温かいご協力のもと、会場の一つとして参加します。国内外のアーティストによる多彩な作品が展示され、芸術祭を通じて島の魅力が世界へと発信される、たいへん貴重な機会です。
今回の芸術祭では、様々な新作が登場しています。島民の記憶やメッセージが作家の手刺繍によって施されている「ディスパッチ」。海を感じられる場所で自然にもまれながら描かれた「うみのえまつり」。影と島民から集めた音が空間をつくりだす「House of Shadows(影の家)」。いずれも島の風景や人々の営みに寄り添いながら制作された作品です。
瀬戸内海の穏やかな海に点在する島々が織りなす風景は、まさに日本が誇るべき美しい景観であると、私は日頃から感じております。この美しい自然環境の中で育まれてきた島の歴史や文化、そして人々の暮らしは、かけがえのない地域の財産です。作品を鑑賞するだけでなく、島の空気を肌で感じ、日常では得られない体験ができることも、この芸術祭ならではの魅力です。
本物の文化芸術に触れることは、私たちの心を豊かにし、未来を思い描く力を育むものだと信じています。この秋はぜひ本島へ訪れ、五感を通して、自然と芸術が織りなす特別な時間と空間をご体感ください。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。