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世界から見た日本の男女共同参画
日本は、経済的にも技術的にも先進国といわれ、教育水準も高い国です。
世界とくらべて、男女の格差はどうなっているのでしょうか。
世界から見た日本の男女共同参画の現状についてご紹介します。
ジェンダー・ギャップ指数
経済、教育、健康、政治の4分野における世界各国の男女間の格差を数値化し、ランク付けしたものです。(「世界経済フォーラム」より毎年報告書が発表されています。)
上位の国ほど、男女の格差が少なく、男女平等に近い国といえます。
ジェンダー・ギャップ指数2023によると、日本は125位/146ヵ国中です。(前回は116位)
ジェンダー・ギャップ指数による国別ランキング【全146ヵ国】
順位 |
国名 |
指数(総合) |
---|---|---|
1位 |
アイスランド |
0.912 |
2位 |
ノルウェー |
0.879 |
3位 |
フィンランド |
0.863 |
・ |
||
10位 |
ベルギー |
0.796 |
・ |
||
50位 |
エクアドル |
0.737 |
・ |
||
100位 |
ガーナ |
0.688 |
・ |
||
105位 |
韓国 |
0.680 |
・ |
||
107位 |
中国 |
0.678 |
・ |
||
125位 |
日本 |
0.647 |
(指数は、1に近いほど、男女平等であることを意味しています)
各分野における日本(125位)とアイスランド(1位)の指数による比較
日本 (125位) |
アイスランド(1位) |
|
---|---|---|
政治 |
0.057(138位) |
0.901(1位) |
経済 |
0.561(123位) |
0.796(14位) |
教育 |
0.997(47位) |
0.991(79位) |
健康 |
0.973(59位) |
0.961(128位) |
総合 |
0.647(125位) |
0.912(1位) |
各分野の指数について、日本【赤色の帯】とアイスランド(1位)【水色の帯】とを比較すると、日本は政治分野(女性議員の割合、大臣職の人数の男女比など)、経済分野(労働人口、所得、管理職・専門職の男女比など)で遅れていることが分かります。教育、保健の2分野では、他の国々も高得点であるため、政治分野、経済分野が低い状態では順位を上げることができません。
日本の総合ランクは、スコア、順位ともにほぼ横ばいとなっています。国際的にみると、政治分野、経済分野において日本以上に制度が整備された諸外国が指数を上げることによって相対的に日本の順位が落ちていると考えます。
- 日本の女性参画状況等はこちら。<外部リンク>(内閣府男女共同参画局「見える化」サイト)
- 丸亀の女性参画状況等はこちら。(丸亀市HP)
男女の格差をなくしていくには、「男性は仕事、女性は家事・育児」のような固定的な性別役割分担意識を変え、仕事も家庭もバランスよく参画できるような環境整備が必要です。
考え方、働き方を変え、ともに活躍し、生き生きと生活できる男女共同参画社会をつくっていきましょう。
※参考
世界経済フォーラム報告書(2023年6月21日発表)はこちら<外部リンク>。(世界経済フォーラムHP・英語版)